「インターネット上の正規分布表は信用できない」
「エクセルで正規分布表が作れたら、パソコンで計算できるのに…」
このような悩みを解決するため、エクセルで正規分布表を簡単に作る方法を紹介します。
この記事で作れるようになる正規分布表
本記事で紹介する正規分布表は、「0 から \(x\) までの面積」を計算してくれる表になります。具体的には、次のような正規分布表を作ることが目標です。
この表は完成形をイメージするためのものですので、表の中の文字を見る必要はありません。
エクセルを使った作成方法
エクセルで表を作る手順
まずは、エクセルのA列に 0.1 刻みで値を入力します。
注意点としては、2 行目から数字を入れることです。
続いて、1 行目に下記のように 0.01 刻みで数字を入れていきます。
入力が終わったら、B2セルに下記の数式を入れます。(コピーしてお使いください)
- エクセル2010以降の場合
=NORM.DIST($A2+B$1,0,1,TRUE)-0.5 - エクセル2007以前の場合
=NORMDIST($A2+B$1,0,1,TRUE)-0.5
B2セルに関数を入れたら、下記のようにドラッグ(コピー)していくだけです。
これで正規分布表を作成することができます。
計算に使用した関数の説明
「何で上の方法で計算できるの?」
と思われる方もいるかもしれませので、本節では、使用した関数を説明します。
使用した関数は、NORM.DISTで、正規分布の面積を計算してくれる便利な関数です。
(エクセル2007以前ではNORMDIST関数です。)
正規分布は英語で「Normal Distribution」と書くので、NORM.DISTという名前になっています。
この関数の引数は、
=NORM.DIST(\(x\), 平均, 標準偏差, 関数形)
となっています。
正規分布表を作る際には、
=NORM.DIST(\(x\), 0, 1, TRUE)
と入力すると、下図の面積の値を自動で計算してくれます。
正規分布の確率の和は 1 なので、半分の面積は 0.5 になります。
つまり、正規分布表を作るときには、以下のように計算すれば良いことになります。
この図の計算方法を実行したのが、前節の計算手順になります。
まとめ
本記事では、エクセルで正規分布表を計算する手順を解説しました。
エクセルの機能には、正規分布の面積を計算する関数がありますので、面倒な計算を行うことなく正規分布表を作ることができます。
ぜひ、自分だけのオリジナルの表を作ってみましょう。