統計検定2級を勉強したいけど、何から手をつけたらいいの?
効率よく勉強する方法はないの?
この記事を書いている筆者は、2021年に統計検定2級に合格しました。
最初は効率的に勉強する方法がわからず、回り道をしてしまいました。
しかし、やり方を試行錯誤しているうちに、実力がつく方法が分かりましたので、
具体的な勉強の手順をご紹介します。
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統計検定2級に早く合格するために、やってはいけないこと
効率的な勉強方法を知るためには、非効率な勉強方法をやらないことが大切です。
僕は効率的ではない勉強方法で、時間をムダにしてしまったので、僕と同じ失敗をくりかえさないでください。
効率的ではない方法は、1点だけです。
- 公式を完璧に理解しようとすること
なぜなら、公式をきちんと理解しようとすると、大学数学の知識がいるからです。
たとえば、教科書には「分散を推定するときはカイ2乗分布を使う」と書いてあります。
(今は意味がわからなくても大丈夫です)
しかし、証明には線形代数が必要で、理解するには時間がかかりすぎます。
そのため、効率的に合格を勝ち取るためには、「公式の使い方だけ覚える」のがよいです。
ただし、最近は、公式の丸暗記では解けない問題が多くなっているので、ぼんやりとした理解をもっておかなければなりません。
(具体的な方法は後述します)
合格するのに必要な勉強時間
僕が本格的に勉強をはじめたのが、試験2か月前でした。
試験勉強のために、1週間で10時間の勉強時間を確保しました。つまり、総勉強時間は、
(1週間で10時間)×(2か月)=80時間
この間に使ったのがノート2冊ですので、おおよその分量がイメージできると思います。
僕が勉強についやした時間は80時間でしたが、理系で大学を卒業しており、
数式にはアレルギーはない状態で80時間です。
「高校数学がさっぱり分からない」
という方は、+20時間くらい見積もっておきましょう。
具体的な勉強の流れ
僕が統計検定2級に合格するまでに取り組んだことを書いていきます。
前述のとおり、僕は非効率な方法で時間をムダにしてしまったので、途中から勉強の方法を変えました。
それは、
公式の使い方を覚える→なんとなく意味を理解する
という手順です。
結果的に、取り組みかたを変えたことで、理解のスピードがアップして、
過去問は安定して90点以上とれるようになりました。
次節から、実際に取り組んだ手順を説明します。
事前準備:高校数学はどのくらい勉強すべき?
結論は、
「確率の問題が解けるなら十分」
です。
統計検定2級では「確率」と「微分積分」が出てきます。
確率は5問程度出てくる上に、かんたんな問題が多いので、
確実に解けるようになっておいた方がいいです。
反対に、微分積分を使う問題はあまり出てこない上に、
けっこう考えないと解けない問題があります。
なので、微分積分が苦手な方は、はじめから捨ててしまうべきです。
結論として、
「高校数学は確率だけは解けるようにしておく」
状態にしてから、次に進みましょう。
勉強の流れ①:標準的な教科書を使って公式の使い方を覚える
まずは公式を使いこなせるようになることが、もっとも大切です。
公式の意味は後から理解していくので、とりあえずは
「公式の意味はわからないけど、問題は解ける」
ようにしていきます。
僕は「入門 統計解析法」という本を使いました。
紹介している人はほとんどいませんが、とても読みやすかったです。
特に、公式の使い方が
「手順1、手順2、……」
と書かれているので、はじめてでも迷わずに計算する手順を学ぶことができます。
まずは、この本で公式の使い方を知るところからスタートしました。
勉強の流れ② 赤本を使って統計学の考え方を習得する
赤本は統計学を勉強している人のあいだでは、もっとも有名な本です。
公式の丸暗記では解けない問題も多いので、赤本を使って公式の意味を「なんとなく」理解します。
あくまで「なんとなく」で、完璧に理解しようとすると挫折します。
なんとなく理解する方法はいたって簡単で、式展開をノートに丸写しするだけです。
式展開を2~3回写すと、公式の意味がわかってきます。
「真似→理解」が上達の近道ですので、とりあえず写してみましょう。
式展開を写して、練習問題が解けるようになれば、合格は目の前です。
勉強の流れ➂:ひたすら過去問を解く
過去問を解く目的は、出題形式になれるためです。
僕は6回分の過去問を解いて、点数は
43点→74点→85点→82点→94点→91点
でした。
1回目は3割くらいしか取れませんが、赤本をやった人なら、
すぐに6割、7割取れるようになります。
ここでわからない問題は赤本で探したり、ネットで検索したりします。
ネットで検索してもヒットしないときは、まだまだ理解できていない証拠ですので、
赤本で勉強しましょう。
番外編:電卓の使い方に慣れよう!
試験本番では、関数電卓を使えません。
普通の電卓しか使えないので、過去問を解くときは、
普通の電卓を使って練習しましょう。
「MRC」「M+」「M-」のキーが使えるようになると時間短縮になります。
まとめ
本記事では、統計検定2級に合格するための効率的な勉強法を解説しました。
基本的な流れは、
- 公式の使い方を覚える
- 公式の意味を「なんとなく」理解する
- 過去問を解く
です。
最初は何をやってるのか分からなくても、教科書を書き写しているうちに理解できてきます。
また、モチベーション維持のためにも、先に試験を予約しておくのがよいです。
統計検定2級の CBT 方式なら1年中いつでも受けられるので、
とりあえず申し込みしてしまって、期限を区切るとやる気が出ます。
効率的に勉強して、統計検定2級の合格を勝ち取りましょう!